メッセージ〜池田重子から花嫁さんへ
世界中でこんなにも美しい四季がある国は日本くらいではないでしょうか。
その中ではぐくまれた日本の衣裳「きもの」は
日本人独特の細やかな美意識から生まれたもので、約束事があり、物語があります。
それらを私流にコーディネートし、この美しいきものを
日本をはじめ世界中の 方に見ていただきたいと思います。
きものを愛し、伝統的なきもの文化を愛し、その技術を守り続ける職人たちを愛した池田重子。
2015年10月に89歳でその生涯を閉じてから一年が経ちました。
いま改めて、池田重子のきものへの愛を皆さまにお伝えするために、生前に残したメッセージをご紹介いたします。
「日本一幸せな花嫁」
きものの染織技術がひとつの頂点を極めた大正から昭和初期……その中でも花嫁衣裳は、人生でもっとも華やかで大切な衣裳として、贅沢にこしらえたものでした。そこに表された文様は古典を踏まえ、花嫁の一生の幸せを願う意味のある吉祥文様です。最高の材質、技術、意匠の三拍子揃った逸品に身を包まれた花嫁は、日本一の幸せを祝福されるのです。
そんな染色の黄金時代のエスプリを、現代の花嫁に捧げるのが「池田重子 ウエディング・コレクション」。きもの人口を増やしたとされる話題の「日本のおしゃれ展」に出品された希少価値の高い逸品ものばかりなので、通常一般には貸し出していませんでしたが、かつての最高の美しいきものを人生のもっとも美しい時代に味わってほしいという池田重子の願いと、多くの方の要望に応える形で、レンタルが実現しました。
昔の貴重な衣裳を可能な限り手入れをして、万全の体制を整えておりますので、汚れやほころびなどの古くささは感じさせません。また、いまは着用できないみごとな池田重子コレクションを現代に復刻した新作や、池田重子の創作衣裳も用意しております。古式豊かな幸せのオーラを発する衣裳を花嫁さんのためにご提供いたします。
「池田重子コレクション」とは
明治から大正、昭和初期までのきものや帯、帯留、半衿などの和装品を中心としたコレクション。1万点以上にものぼる和装品はすべて池田重子の審美眼で選ばれたものです。究極の職人仕事で作られた品々は、それぞれが鑑賞に値する逸品でありながら、コーディネイトされることでよりいっそう重厚で美しいオーラを発すると評価されています。TVや雑誌で紹介されるほか、過去数回にわたって「日本のおしゃれ展」を開催し、圧倒的な人気を誇っています。
「日本のおしゃれ展」開催のお知らせ
2017年3月22日〜4月3日 名古屋 三越栄店
2017年6月719日 大阪 阪急うめだ本店
*詳細が決まりましたらお知らせ致します。
池田重子 いけだしげこ
大正14年(1925年)横浜に生まれる。幼少より第一級の美術工芸品や芸能に触れて養われた感性を生かして、昭和51年(1976年)、東京の目黒に「時代布と時代衣裳 池田」を開店。明治以降のきものや帯、帯留などの和装品全般のコレクターとして知られる。コレクションを現代の美意識に合うようコーディネイトし、「平成流」と銘打って展示した過去数回の「日本のおしゃれ展」はいずれも記録的な入場者数に達し、若い女性を中心とした「昔きものブーム」の先鞭をつけた。日本の古典文学や四季の美しさを取り入れたコーディネイトは「池田重子流」として幅広い層の人気を得ている。きものブランド「夢工房」、「池田重子きものコレクション」のデザインほか、古裂を生かしたきもの創作も手がける。2015年10月、89歳で逝去。
著書は『帯留』『美の世界』『春のおしゃれ』『池田重子コレクション THE BEST』など多数。
*書籍のご紹介は、こちらからどうぞ。ご注文も承っております。
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